漁網リサイクル事業 FISHING NET
漁網リサイクル事業
あらたな付加価値をつくる。
北海道は、広大な大地と豊かな海の恩恵を受け、良質な「食の北海道ブランド」を数多く築いてきました。 とりわけ太平洋、オホーツク海、日本海の3つの海に囲まれた本道の漁業は、 さまざまな水産物が水揚げされ、漁業生産量は我が国の2割を占めています。
一方、わたしたちが便利に使っているプラスチック製品は、使用済みになった後の適切な管理を行わないことで海に流出した場合、海洋汚染や生態系への影響が懸念されています。
本道の重要な産業の一つでもある漁業の持続的な安定供給量確保や安全安心な品質維持、また環境負荷低減のためにも、海洋プラスチック問題への取り組みは急務です。
使用済となった漁網は、埋立処分が主流となっており
コストや排出時の分別などの問題で
漁業者にとって大きな負担となっていた
当社は、国連が提唱する「持続可能な開発目標(SDGs)」の主旨を踏まえた新たなプロジェクトとして、道内の漁業者を悩ませる漁網(主としてナイロン漁網)の処分に着目し、新たなリサイクル事業に取り組むことといたしました。
SDGs目標14
「海の豊かさを守ろう」
リサイクルの力で、北海道の海と漁業の好循環を取り戻し、豊かな食文化を未来の子どもたちにつなげます。
基本的な流れ
道内各地の漁業者
漁網を回収
引き受け
収集・運搬
搬入
漁網リサイクル
苫小牧プラ・ファクトリーは、
あらたな付加価値を生み出します。
- 切 断
- 洗 浄
- 粉 砕
- 押出し
- ペレタイズ
●建屋内面積/1,100㎡ ●年間処理可能量/約1,300トン
使用済漁網
押出し工程
再生ナイロン樹脂
[REAMIDE]
(リアミド)
©REFINVERSE,Inc.
工場には、リファインバース㈱との業務提携に基づく技術的ノウハウを得て、各種の設備機器を導入。一連の設備によりナイロン素材を中心とした使用済みの漁網を原材料として「切断」→「洗浄」 →「粉砕」→「押出し」→「ペレタイズ」を行い、再生ナイロン樹脂「REAMIDE(リアミド)」を製造。年間約1,300トンの生産を目指します。
あらたな
製品へ
アップサイクルで、付加価値のある
新たな商品へと生まれ変わります。
本事業は、これまで使用済みとなり廃棄処分されていた漁網をペレットとして再生し、これを原材料として様々な製品の創造~アップサイクル~につなげることが可能です。
工場で生産した再生ナイロン樹脂「REAMIDE(リアミド)」を販売し、将来的にはより幅広いモノづくりの領域への展開を目指します。